うしおととら 第10話「童のいる家」 あらすじ&感想
~前回のあらすじ~
父親から貰った旅費を全て落としてしまった潮
街で鎌鼬の兄妹に出会い、暴走した次男の十郎を殺してくれと頼まれる
潮は十郎を救うために立ち向かうが、潮の想いも虚しく十郎は自ら死を選んでしまう
悲しみに暮れる鎌鼬の兄妹と潮
それでも母を探すため、潮は旅を続けていく
潮から槍を奪うことに失敗し悔しがる光覇明宗の僧達
そこに和羅(にぎら)という顔に大きな傷のある僧侶が現れ皆の行いを叱咤する
光覇明宗は潮を獣の槍の伝承候補者として監視することにした
とらについても処分は保留するらしい
潮達は雷信とかがりに教えられた温泉に傷を癒しに来ていた
とらに水鉄砲を教える潮
君ら実は仲いいよね?(´・ω・`)
綺麗な歌声が聞こえ、そちらの方へ行ってみると
雪のように白い髪の女の子が温泉に浸かっていた
その姿に見とれる潮
気付かれて慌てて謝ろうとするが、逆にその子が謝って走り去ってしまう
とらはその少女を見て普通じゃないと言うが・・
彼女の名前は鷹取 小夜(たかとり さや)というらしい
小夜が自宅に戻ると、意地の悪そうな父親と祖母が待っていた
彼女は体が弱いが、そんな小夜でも出来るお勤めがこの家にはあるらしい
薄暗い部屋へ連れてこられた小夜
その部屋には札が沢山貼られ、結界のようなものが施されていた
祖母は「さあ、我が家の神を慰めておくれ」と言い小夜を導き入れる
その部屋の奥にはオマモリサマと呼ばれる女の子がいた
今日は何をして遊ぶかと問うと、オマモリサマは外に出たいと言う
だがそれは出来ないようだ
小夜の体に付いた潮達の匂いに気付いたオマモリサマはこう言う
「もしかしたらその者達がおらや小夜をここから出してくれるかもしれん」
潮を探して外に出歩く小夜
よろめいて車に轢かれそうになるが、潮によって助けられる
小夜を家まで送ることにした潮
昨日の覗きのことを謝るが、小夜はまた自分が悪いのだと謝り続ける
どうやら謝るのが癖になっているようだ
小夜にはとらの姿が見えるらしい
白い髪の筋の者にはあやかしの声や姿がわかるという
遠慮する小夜を無理矢理おぶって家まで送る潮の強引さに
小夜は初めてわずかに笑顔を見せる
話があると小夜の家へ招かれた潮
そこに小夜の父親と祖母が入ってきて、外に出た小夜を叱りつける
それどころか小夜の母親のことまで悪し様に罵る
潮は怒って帰ろうとするが、小夜に引き止められ話を聞くことに
小夜の血筋は病弱で、母も小夜が幼い頃に亡くなったという
小夜の母は優しい人で、人間と妖怪の橋渡しをするのが私達の役目だと言っていたらしい
だがこの家の者達は、小夜の母をこの家の財産を守る道具としてしか扱ってなかったという
母も小夜と同じように、この家に閉じ込められて死んでいったようだ
そしてこの家に住み着くオマモリサマの本当の名前は座敷童
座敷童がその家にいる間は富をもたらし、去ると富も失われるという
座敷童はとらのことを知っているようだった
そして外に出たいので潮にこの結界を壊して欲しいと言う
潮の持っていた物が槍なのではないかと怯える父親
彼が小さいころ座敷童に言われた言葉
「いつかこの場所に槍を持った者が現れおらを解き放つ、その時おのれらの築いてきた家が滅び去る音を聞け」
怖い:(;゙゚'ω゚'):
とらが言うには、この結界を破れば外にある大波のような気が押し寄せて、座敷童は消し飛んでしまうらしい
それを仕方ないと言う座敷童
小夜がこのまま閉じ込められて死んでいくのを見たくないのだという
突然部屋へ来て潮に斬りかかってくる父親
彼らはこの家の財産を守ることしか頭に無いようだ
結界を破ろうとする潮を阻む小夜
彼女もまた座敷童が死んでしまうのを我慢出来ないようだ
結界に体をねじり込むとら
自分が座敷童を守るから早く結界を破れと潮に言う
だが潮はあえて小夜に選ばせる
このままここで飼い殺されるのか、それとも自分の力で生きていくのか
そして小夜は決断する
「蒼月君、切って」
獣の槍で断ち切られた結界
家が吹き飛び嵐のように気が押し寄せてくる
やっと解放されて、舞いながら空へ高く昇っていく座敷童
その姿を見守る三人
小夜は言う
「私も蒼月君みたいに強くなるね」
その目には以前と違って前向きな光が宿っているようだった
とらは座敷童にこれからどうするのか聞いたらしい
座敷童は白い髪の女達への恩を忘れないという
どうやら小夜についていてくれるようだ
そして潮は最後に、小夜が強くなったか試すと言ってあえてセクハラ発言をする
照れて思わず謝ろうとする癖を飲み込んで、「馬鹿ね!」と言う小夜
これは可愛い!(*´`)
潮達を見送る小夜の肩には座敷童の姿があった
ここで第10話は終了
今回のお話はすごく良いですね!
今まで見てきた感覚で言うと、尺に余裕のある話は非常に良く出来ている気がします
原作はあえて読まないでいますが、それでもここ数回はものすごく急ぎ足だったと分かるほどでしたからね
そして今回はなにより小夜のヒロイン力の高さが見所でしたね
登場時からお色気シーンでしかも気弱な薄幸美人設定、からの最後の「馬鹿ね!」
これは男性視聴者さんはやられたんじゃないでしょうか
この作品はその後が気になる人ばかり増えていきますね
彼女は今後出番があるのでしょうか
前回が悲しいお話だった分、今回はすごく後味が良かったです
いい感じで揺さぶってくれますね
そういえば潮の旅費はどうなったんだろう・・(´・ω・`)
次回はなにやら鏡にまつわるお話のようですよ
楽しみですね
それではまた次回~ノシ
是非皆さんの感想もコメントでお聞かせください^^