うしおととら 第9話「風狂い」 あらすじ&感想
前回、飛行機で北海道へ向かった潮ととら
だが飛行中に衾という妖怪に襲われる
自衛隊と協力し衾を退治したものの、次は機体トラブルで着陸不能に
とらの決死の胴体着陸でなんとか命は助かったものの
北海道への道はまだまだ遠いのであった
1匹の巨大なイタチのような生き物が次々と人間を襲っている
そしてそれを止めようとする2匹
だがそれは獣の槍を持つ者にしか止められないという
父から貰った旅の資金を全て落としたという潮
パンツの中まで探ってもどこにも見当たらない
潮が街を歩いていると、人々の服やカバンが次々と切り裂かれ、旋風のようなものが現れる
とらはこれは風ではなく鎌鼬だと言う
そして次の瞬間それは潮に向かって切りつけてくるが
また獣の槍が勝手に動いてそれを防ぐ
姿を現した鎌鼬は切りつけながら潮に向かってくるが
潮は槍の力で変化してその刃を斬り落とす
鎌鼬にとどめを刺そうと槍を構える潮だが
そのとき背後から「待って下さい!」と声をかけられる
振り返ると見知らぬ女性が土下座をして謝罪をしてくる
そして自分の話を聞いて欲しいと潮に懇願する
どうやらこの女性も鎌鼬のようだ
服が無駄にセクシーなのは潮の男心をくすぐるためでしょうか( ̄▽ ̄;)
話を聞くため、電車で彼らの住んでいる山奥まで連れてこられた潮ととら
彼らは、殺戮や破壊を繰り返している十郎という兄弟を殺して欲しいという
頼み事が兄弟殺しと聞き、怒って帰ろうとする潮だが
十郎に殺された人間の肉片を見せられ
このままでは再び人間が襲われると言われ引き止められる
この場所は栗駒山中なのだという
元々鎌鼬はもっと南の方に住んでいたらしいが、人間に追い出されここに移り住んでいるらしい
彼女もまた人間を憎んでいて、内心では潮の力を借りるのすら嫌なのだという
鎌鼬は三位で行動するという
最初の者が人間を転ばし、次の者がそれを切り、三の者が薬をつけて去る
本来は人を傷つけても、かがり(三女)の薬で治ってしまうほどの軽傷で済むらしい
そして鎌鼬には人間を殺してはいけないという掟があり、 人間と対立することは
鎌鼬の全滅に繋がると云われている
掟を破った十郎は死をもって償うしかないのだという
口喧嘩をするかがりととら
更にヒートアップして戦い始めようとするが、とらが何かに気付きよそ見をする
その隙にとらの腕を切り落とすかがり
何やってんのこの人達・・
突然姿を現した十郎
最後の別れを言うために来たという彼は、これから人間を殺しまくってやると言う
住処を奪われ各地を転々としてきた彼ら
この場所も高速道路の建設が始まり、十郎はもううんざりしているのだという
人間を殺しまくって自分の名を刻んでやると言い、妖怪の姿に戻る十郎
掟を破ろうが破るまいが、このままでは人間のせいで滅んでしまうのだから、と
そして潮と獣の槍に気付いた十郎は牙を剥き襲いかかってくる
潮は槍を構え立ち向かうが一撃で倒されてしまう
潮が弱いのか十郎が強すぎるのか(´・ω・`)
潮にとどめを刺そうとする十郎の体に、背後から飛んできたとらの腕が突き刺さる
傷を負い、分が悪いと判断した十郎はその場から立ち去る
こんな面倒事は放っておいて北海道に行こうと言うとらだが
十郎から受けた傷で潮は死にかけていた
潮の傷を治すのはかがりの薬じゃないと駄目らしい
潮を助けるのと引き替えに頼みを引き受けろと言われるとらは
「生きたまま食った方が美味いかもな」
と、いつものツンデレでそれを了承する
かがりの薬を塗った途端息を吹き返す潮
すぐに十郎を追おうとするがまだ貧血ぎみのようだ
十郎は高速道路の工事現場へ向かっているという
鎌鼬達が飛騨に住んでいた頃、人間は鎌鼬を恐れ互いに縄張りを犯すことはなかった
その頃の十郎は人間の小指を切ることすらためらう優しい妖怪だったという
だが人間達は山を開発し始め、彼らはどこへ行っても住む場所を奪われたという
そうして十郎の心は人間を憎むように変わっていってしまった
工事現場へ着いた潮達
十郎は話をしたいという兄妹達の言葉を聞かず、潮を攻撃してくる
兄妹達をも払い除け暴れる十郎に潮が一撃を食らわす
十郎は崖を切り裂き崩れさせ、潮達の頭上に岩や重機が落下してくる
全員岩の下敷きになって潰れたかに思えたが
潮ととらは岩を持ち上げなんとか生きていた
だが雷信とかがりはトラックの下敷きになり身動きが取れない
ガソリンが漏れていて危険な状態のトラック
潮は岩は自分が支えるから、とらは二人を助けろと言う
とらは仕方なく従うが、とらの力だけではなかなか持ち上がらない
潮は鎌鼬達の怒りや悲しみを目の当たりにし
彼らが人間にされてきた事を、自分の過去に照らし合わせ考える
潮が小さい頃お気に入りの場所だったジャングルジム
それが大人の都合で取り壊される事になり酷く傷ついた
鎌鼬と比べると規模がショボいと思うかもしれませんが
子供の潮にとってはかなり重大なことだったのかもしれませんね(´・ω・`)
泣きながら謝り、鎌鼬に同情する潮
十郎はその姿を見て心が動きそうだったが・・
そこに建設現場の作業員がやってきて、十郎に気持ち悪いと言って石を投げつける
いやいや、得体の知れない化け物にいきなり石を投げつけるのはおかしい(笑)
十郎に刃を向けられた作業員は驚いてタバコを落とす
するとそれがガソリンに引火してトラックへ火が迫る
十郎は兄妹達を助けようとするが、それでもまだトラックは持ち上がらない
助けを求め叫ぶ潮
それを聞いた作業員の一人が振り返り救助に向かう
すると次々と作業員が集まり、皆で力を合わせトラックを持ち上げる
雷信とかがりが脱出してすぐにトラックは爆発
運良く作業員も全員無事だったようだ
自分が必ず住む場所を探すから一緒に行こうと言う潮
十郎は「そうなったらいいだろうな」と言い笑顔を見せるが・・
急に潮に襲いかかる十郎
潮が無意識に防御したのか、それとも槍が勝手に動いたのか
獣の槍が十郎の体を貫く
どちらであれ十郎にもう生きる意思は無かったようですね
「もうこの世に俺たちの生きる場所はないのかもな」
そう言い残し消えていく十郎
十郎を救えなかった悔しさで潮は叫ぶ
残された兄妹達は何を思い、これからどう生きるのか・・
ここで第9話は終了
今までにない悲しいお話でしたね
十郎は人間を信じることにも恨むことにも疲れてしまったのだと思います
優しすぎた故に苦悩も大きかったのでしょう
もっと早く潮のような人間と出会っていれば、違った結果になったかもしれませんね
今回の舞台は宮城県でした
やはり前回の飛行機では予定より大分短い距離しか移動できなかったみたいですね
そういえば今回の電車賃はどこから・・?
鎌鼬に奢ってもらったのでしょうか(笑)
残された鎌鼬兄妹の今後も気になりますが
無一文になった潮の旅路も不安だらけですね
これから一体どうやって北海道を目指すのでしょうか
まさか・・徒歩?
潮ならやりかねないから怖い(笑)
今回は悲しいお話だったので次回は楽しいのがいいなぁ(´・ω・`)
それではまた次回~ノシ
是非皆さんの感想もコメントでお聞かせください^^